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子どもにロジカルシンキングを教えるには

  • 2018.04.20

NHK高校講座で「ロンリのちから」という10分番組を見つけました。何年も前からあるようなのですが、今まで気づかなかったのが悔やまれるぐらい良く出来た番組です。そもそもNHKっぽくないオシャレな映像で(外部のカッコいい制作会社に作ってもらっているとしか思えない)ドラマ仕立てで楽しみながらロジカルシンキングの基礎を学ぶことが出来ます。

 
小5の娘には難しすぎるかなと思ったのですが、論争とか言い負かすとかが好きな性分なので、試しに観せてみると、1話を観るや、次も次もと言ってあっという間に全20話を観てしまいました。
 
舞台は高校の映像部、内容は、大きくわけるとこんなかんじ。
1)三段論法
A=B、C=Aという前提条件があれば、結論はB=Cが当てはまるかどうか。前提が間違っていないか、論理が飛躍していないか検証する必要があることをドラマ仕立てでさまざまなケースを観て、間違った推論に騙されないようにしなければいけないことを説明
2)逆さまのロンリ
逆は必ずしも真ならず、という例を観て、逆を言うケースではいろんな可能性を考えなければいけない、ということを学ぶ
3)接続表現の使い方
接続詞一つで伝わり方が変わるので、意図して自覚的に接続詞を使う必要があることを学ぶ
4)水掛け論を脱するには?
主張の根拠、理由を説明し、お互いにそれを検討する。その際に、三段論法、逆さまのロンリを使うことを学ぶ
5)暗黙の了解
暗黙の了解が隠れている場合があるので、それを探り出し、暗黙の了解が正しいかどうか検証する必要性について学ぶ
6)仮説形成
いくつも仮説を立ててあらゆる可能性を考えて検証することについて学ぶ
7)否定のロンリ
ある事柄の否定はどの範囲を表すのか正しく捉える方法を学ぶ
8)類比論法
共通するところ、異なるところを的確に捉えて類比が成り立っているか見極める方法を学ぶ
9)合意形成の仕方
異なる意見が対立する場合、意見の対立を勝ち負けと捉えず、感情的にならず、双方の意見を客観的に捉えて、異なる意見の中から受け入れられる部分を探す方法を学ぶ
 
と、書き出すと小難しそうなのですが、それが学園ドラマ仕立てなので、そういう揉め事とか勘違いってあるある〜とかいいながらつい観てしまい、すんなり理解することができます。
また、この番組を観ると、溝口先生役、緒川たまきさんの「そう、これもロンリのち・か・ら」というセリフが無性に言いたくなります。

最近は、娘が学校での出来事を話してきても、「◯◯はダメっていうのは学校のルールですって、先生が怒ってたけど、そもそも暗黙の了解が成り立っていない!」とか「AさんがBさんを嫌いだからってAさんと仲がいいCさんもBさんを嫌いっていうのは論理が飛躍してる」なんて話になり、最後に「そう、これもロンリのち・か・ら」と言ってポーズを決めて遊んでいます。ロジシンが少し分かりかけたかなと喜ぶ反面、「あーしなさい、こーしなさい」と私が言っても、「どうしてよ!それは前提が間違ってる」とか言い返されて、今まで以上に言うことを聞かなくなるのが玉に瑕ですが。

番組を監修した野矢茂樹さんの「ロンリのちから」という本も出版されていて、内容は同じなのですが、やはり映像で見るのがおすすめ、本は復習用に良さそうです。
 

アルバ・エデュでは、「話すちから」のもっとも大事な要素である「考えるちから」の根幹はこのロジシンだ、と小学生にはかみ砕き、また中高生・大学生にはより重きを置いて伝えています。子どもたち・若者たちの理解がどのようにしたら進むのか、参考にさせていただきたい番組です。さらにさらに、この番組は大人にも良さそうです。

ちなみに、私はNHKの回し者でもなんでもありません。テレビを持っていなくても高校講座のHPで全話いつでも観られますよ。
                                                                                                                                                                                                                (Yukiko)

ドイツの教育に学ぶもの

  • 2018.04.13

こんにちは、初めてブログを担当します、内田です。

昨年は、何度か都立中高でのプレゼンテーション授業を担当させていただき、そのたびに、子ども達の可愛さに心をわしづかみにされ、パワーをもらいました。

実は、我が家にも高3の娘と高1の息子がいるのですが、こと自分の子どもとなると、いろんな積年の思いもあって愚痴っぽくなったり、子どもも耳にタコだよと言わんばかりの反応になったりで、なかなか思いが伝わらなかったりします。やはり、親以外の大人に育てていただくことって大事だなぁと思うのです。

 

さて、そんな娘は、高1から高2にかけて、ドイツに留学してきました。ドイツと日本、違うことが沢山あって、視野が一気に広がり、学校においては、やはり日本の教育の問題に目覚めたようです。

日本では、基本的に先生の話を聞いて板書を写し、あてられたら回答する、あてられなければ寝てても大丈夫(?)というスタイルですが、ドイツでは、発言をとおして積極的に授業に参加することが成績に直結します。そして、テストも、知識を問う問題は全くなく、徹底的に自分の意見を述べることが要求されるのだそうです。

 

例えば、日本では「鎌倉幕府ができたのは何年?」というような問題が出るのに対し、ドイツでは「鎌倉幕府がこの頃にできたことによる意義について、あなたはどう思いますか?」というような感じでしょうか。

 

ネットで何でも調べられる今の時代、知識量の多寡を競ってもあまり意味はないのかもしれません。持てる知識をどのように活かして、社会に貢献していけるのか。日本の子どもたち若者たちも、さまざまなことに「自分なりの考えを持ち」、そして「それを伝える力」を身につけられるようにしないとまずいよね、と娘と2人で話し合っている今日この頃です。

 

アルバの活動を通して、少しでも次世代を担う子どもたち・若者たちの力になれれば幸いです。

(Yoko)

 

アルバ・エデュでインターンをしていた善太郎くんより!

  • 2018.03.19

Alba EduおよびPartnersでの数ヶ月のインターン経験はとても大切なものでした。 中学を卒業して高校入学の7月までの短い間でしたがWEBページの管理だけではなく、出前授業のお手伝いなどにも参加させていただき、高校生では体験できないような濃厚で、貴重な時間を過ごすことができました。 このチームで一緒に働いた方達とは、いつも勉強になるお話や、時には留学や将来への相談にものっていただき、毎週オフィスやイベント先に向かうのがとても楽しかったの覚えています。初めての働く経験をこのAlba eduで積むことができて本当に良かったです。 カナダでの生活も半年を超え大分慣れてきました。

カナダの高校(Secondary School)ではGrade8(中学2年生)からGrade12までの生徒が同じ校舎で学びます。日本との違いは全て単位制なので、必須科目以外の2,3コマは自分で選択することができます。僕はPhotoshopとESL(英語学習中の生徒用の補助クラス)を取っています。必修科目もいつでも取ることができるので同じクラスに様々な学年の生徒が混ざっているなどということもよくあります。

学校自体は日本より早く2時40分に終了するのですが、その影響か授業間の休み時間が極端に短く、先生が喋っていても、次に別の授業がある生徒は普通に教室を出ていってしまうのです。最初はその異様な光景に驚きましたが、そのままでは次に遅刻してしまうので、今ではあんなに怖い物理のドラフィー先生が話していても知らんぷりです。

授業自体は英語なので難しいですが、ディスカッション形式の授業が多く、ほとんどの生徒がプレゼンテーション能力に長けており驚きました。日本にない特殊な教科としてPlannningという授業があり、これは将来の人生設計からお金の管理の仕方、バイト面接の練習まで様々な実践的な力がつく授業です。高校卒業後、就職することが多いこの国特有の教科だと思いますが日本の教育でも是非実施したら良いと思います。
他にはAlba Eduの出前授業でも教えているプレゼンテーションや効果的な資料の作り方なども学ぶことができ、事前に知識をつけていた僕は、その面ではほかの生徒と大きく差をつけることができました。 英語の力は半年で大分改善したように感じます。
当初はホストファミリーと話す際も『私、今日、学校、緊張したお腹すいた。』(二重括弧は英語)という程度でしたし、留学当初は『日本人はなぜ家で靴を脱ぐの?』と聞かれたとき僕はなんの言葉も出てこず『忘れた、終わり』、ととんでもない返しをしていました。今なら『天井が低いからさ』なんてカナディアンジョークを交えた粋な会話くらいはできるようになりました。

カナダの魅力を全然伝えられていないですね。バンクーバーでの梅雨のシーズンは11月から3月までと長くその間はなんとも言えないじめじめした空気が街にも人々にも漂いますが、梅雨が開けたカナダは最高です。常に気持ち良い天気で長いときは夜の九時頃まで明るく、道行く人達も打って変わって楽しげです。こんな日にはピクニックだ!ということで先日公園へ皆でコーラとポテトチップスそしてピザ(まさに留学)を持って行ったところ見事に花粉にやられ、ノックアウトしてしまいました。カナダは空気がきれいだから、アレルギーなんてならないとは誰が言ったのでしょうか。少し怒っています。
カナダは素晴らしい所で、でも、違う国に住んだからこそ今まで気づかなかった日本の良さも確認し、軽いホームシックでずっと頑張っています。夏に一時帰国した際には是非もういちどAlbaでお手伝いをさせて頂きたいです。
今井善太郎 CanadaはMaple Rdigeの寿司屋から
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三日月を見たことがない! ~「話すちから」、問われる!の巻

  • 2018.03.16

5歳になったばかりのうちの息子。

毎日いろんな話をしたり、絵本を読んだりしているときに、時々「あれ、これはもう知ってるのかな?」と思って、「○○って、知ってる?」と聞くと、「しらない!」いうので、これはね、と補足して説明してあげたりする。

 

そういうとき、とっさに頭の中で、「どうやって、どの言葉を使って説明してあげたら、一番わかりやすいだろう?」と、猛スピードで自分の頭の中の語彙を検索しながら、いかにわかり易い言葉で的確に説明できるか、自分がテストされているような気になる。

子どもの集中力は短いから、関心がそれてしまう前に、腑に落とさなければいけない・・・。

バシッと上手に説明できたときには、子供が目をまん丸にして「へーー!!」と驚いてくれるので、それが見たくて、喜ばせたい一心で、「実はね…」と期待感を煽りながら力を込めて説明する。

 

・・・そう、これって、まさにアルバ・エデュが都立高校などで取り入れているエレベーターピッチ・ゲーム!?

5歳児という相手が、何をどこまで理解できていて、どんな言葉なら理解できるのかに思いを巡らせながら、端的に説明する ―― これが意外と難しい!

 

昨日も、息子が実は「三日月」を知らず、月はいつもまん丸だと誤解していることがわかって、月の満ち欠けについて説明した。でもこれはあまりうまくいかず、息子の「へーー!」は引き出せなかった(残念!)。実物を見せてやらなければ、と思い夜になって一緒に屋上へ上がったが、この時間は出ていない!てっきり月は毎晩同じくらいの時間に空に上がっていると勘違いしていた私は、またもや息子をぽかんとさせてしまい、失敗の巻だった。

 

―― 中身あっての、「話すちから」。

 

今日も「ふくえんちょうせんせいって、なに?」「かふんしょうって、なに?」と次々に降りかかる質問に必死に答えながら、もっと「話すちから」を磨かねば、と思う私でした。

(Yukari)

 

 

 

 

言葉にできたら夜泣きがおさまった・・・

  • 2018.02.06

おかげさまで12月には社団設立3周年を経て、新しい年を社団のメンバーたちと迎えることができ、日頃お世話になっている皆様には大変感謝しています。気付いたら今年ももう立春を過ぎてしまいました。


さて今日は「言語化できたら子どもの夜泣きがおさまった」という我が家の話をしたいと思います。

私は子どもには楽器を習わせていて、今は、末っ娘のお稽古に付き合うのが一日でももっとも幸せな時間です。

練習していた曲の譜面に、ピアノ(弱い音)から一気にフォルテ(強い音)にまでクレッシェンド(音を大きく)していく指示が書かれていたので、何度か弾いてみた後で、娘に尋ねてみました。

私:「ここどんな感じに聴こえる?」「ママには、、そうだなぁ、暗い階段をのぼっていったら、どんどん明るくなって、最後はとっても明るい屋上に出た!みたいな感じがするかなぁ」

娘:「えーっと、子どものお母さんがお病気でお部屋で寝てて、だんだんなおって、クリスマスに元気になったっていう感じがする」

私:???

一瞬わからなかったのですが、おおお、もしや私が先日インフルエンザになったときの話か?!と氷解。
年末に私は人生初めてのインフルエンザにかかりました。幸い症状も軽かったので、隔離されて家事もせずに済んで、好きなだけ本が読めてなんてラッキー!な日々だったのですが、普段は強靭な母が倒れたのは子どもたちにとっては不可解だった模様。
ご飯は部屋の外に置くようにと言われているのに、扉を細く開けて中をうかがおうとするのです。初日、そーっと開いた扉から3人の顔が縦に代わる代わる見えた時には、お腹を抱えてしまいました。末の娘はずっと心配だったのか、部屋の外で入りたいと泣いたり、「プレゼント作ったから」などと言いながら一日に何度もやってきて、うつるからやめなさい、と叱られたりしていました。
幸い家族の誰にもうつらず、娘とも元通り一緒の部屋で寝られるようになったのですが、夜泣きが2週間ほど断続的に続きました。きっと不安だったのだと思います。

上記のやりとりをした夜、お布団の中で、「ママが死んじゃうんじゃないかと思ってすごくかなしかったの、寝てる間に死んじゃったらどうしようかと思ったの。何度もこわい夢見たの」としゃくりあげていました。どうやらそれで夜な夜な泣いていたようです。言葉にできるまでにきっと2週間かかったのでしょう。思わずむぎゅっと抱きしめてしまいました・・
不思議なことに、娘はこの「言語化」ができてから、パタリと夜泣きがおさまったのです。

「言語化」の効用はたくさんのことが言われています。「考えを言語化することでその思考が明解になる」、「夢を言語化するとかなう確率が高まる」、「スポーツでも動きを言語化することで四肢に良い影響がある」などなど。
これらに加えて、今回のように「不安を取り除く、乗り越える」という効用もあるということを改めて思い出しました。
赤ちゃんが夜泣きをしてしまうのは、出産のときのトラウマがあるなんていうお話もありますが、仮に赤ちゃんが「あの時、暗い中から出てきたら周りが急に明るくなって、ドクターの声が聞こえて、、」なんて話せたらきっと夜泣きもさっさとおさまるのでしょうね。まぁそんなことはできないのが赤ちゃんの赤ちゃんたるゆえんなのでしょうが。
そして幼い子や心の不安が強い人は、なかなかこの言語化が容易にはできないのだと思います。何が問題なのか話して!なんて迫ったとしても、一定の期間が経つまでは言葉にできない、なんてことも往々にしてあるのだと思います。

授業でも、この言語化の効用、アウトプットの効用を最大限に生かせるようなプログラムを組んでいきたいと考えています。プレゼンが苦手、なかなか言葉が出てこない、など日々の不安を解いていく処方箋もさまざまに練ってまいりたいと思います。

今年は健康に気を付けつつ、またいろいろ仕掛けていけたらと思っています、引き続きよろしくお願いいたします。
                                                                                                                                                                                                                           (Aska)

おかげさまで設立3周年

  • 2017.12.02

アルバ・エデュは本日をもちまして、社団設立3周年を迎えることができました。

これもひとえに、活動開始以来、お支えいただいた皆々さまのおかげです。
この場を借りてあつくあつく御礼申し上げます。

思い返せば、設立前から怪しげ(?)な活動に参加してくれた子どもたちと家族のみなさんと、ファシリテーションを手伝ってくれたみなさまがいて、
設立と日々の業務に一緒にまい進してくれたスタッフたちがいて、
設立後すぐに出前授業に呼んでくれた学校があり、
組んでくださる企業が増え、
今年度は都庁のプログラムに採用され、たくさんの仲間にそれを支えていただいたことによります。

こんな風にどんどん活動が広がるのを後押ししてくださった皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。改めてご厚情に御礼申し上げます。

他方で、このごろは授業のご依頼をお断りしないといけない局面も増えてしまいました。もっと供給面を安定させるとともに、「話すちから」を社会インフラとして根付かせるためにも、行政や学校法人、教育関係のみなさまとの結びつきをより強固なものとしてまいりたいと考えております。

みなさまにおかれましては、引き続きご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

2017年12月2日
代表理事 竹内明日香

『陸王』~こはぜ屋宮沢社長へのアドバイス、そんなプレゼンじゃあきません~

  • 2017.10.26

TBSドラマ 『陸王』初回2時間スペシャルはご覧になりましたか?

毎回ツッコミどころ満載!の池井戸作品が始まりました。斜めから観るとさらに面白いんです。
足袋屋が困難の末、畑違いのランニングシューズ作りで成功するというストーリーなんじゃないかなと思われます。今後も期待してます。 

 

初回の放送は、こんなお話でした。 足袋だけ作っていてもこの先経営が先細りするだけいう危機感を抱き、こはぜ屋の宮沢社長(役所広司)は足袋づくりの技術を生かしたランニングシューズを開発します。しかし、実績が無いのでランニングシューズが売れる見込みはなく、頭を抱える宮沢社長。
そこに舞い込んだ、とある学校からのコンペ参加依頼。新商品のランニングシューズを採用してもらうべく、宮沢社長は学校に赴き、競合プレゼンに臨みます。

 

ところがこのプレゼン、初歩的な間違いを犯してしまっています。ストーリー的には「社長!素晴らしいプレゼンでした、あれなら絶対勝てます!」(by丁稚)みたいなことになっているのですが、観ている側としては、そんなプレゼンで勝てるわけないじゃないか、とツッコミどころ満載なんです(笑)。

 以下は実際のビジネスプレゼンをご指導申し上げている視点からのツッコミです。 
 
++++++++++ドラマのシーンより++++++++++

まず、

「みなさん、本日はお時間を頂きまして有難うございます」

(これは、短いからまぁいいけど、このへり下る節、長いとだんだん聞き手のテンションが下がりますよね!)

「私共、こはぜ屋は埼玉県行田市で100年足袋づくりをしてまいりまして、この度そこで培ったノウハウを生かして<ガサゴソ>あっ、このような<ガサゴソガサゴソ>ランニングシューズを開発しました。」

(挨拶と大事なこと伝えてる部分はいいんだけど、社長!メインとなる靴はすぐ出せるようにしてください!)


「初めは先細る足袋産業をどうにかしなければという想いから始めたのですが、走りのメカニズムを学ぶうちに足袋の構造が、実は安全で怪我のないランニングを実現することに大いに役立つことを知りました。その時の感動は!今でもはっきりと覚えています!世の中から忘れ去られつつある足袋にもまだ存在意義が残ってたんだ、私たちがやって来たことは無駄ではなかったんだと、いやー、ほんとうに嬉しかったです!」

(開発の経緯とか苦労とか感動とか、商品を買うかどうかを考えている人に最初から伝えるものではありません!苦労して作ったらしいから、あるいは足袋が廃れると気の毒だからこの靴採用しよう、ってなことにはならないので。社長が感動したかどうかはどうでもいいから、買い手を感動させなくちゃ!こりゃ関係なさそうな話だなと思って、私ならそろそろ寝ちゃうかもっ!プレゼンの最後で少し出すくらいなら共感を得られるけれど、順序と分量を考えましょう。)


****息子が面接に落ちる毎度のシーンが挿入され****


「自分の子供にあとをつがせてやることもできず、時代の流れに負けて消えていく技術や伝統はたくさんあります。しかし、こうして形を変えることで新しく生まれ変わることができる、そういう文化を子供達にも身近に感じてもらって次の時代に継承していってもらいたいな、と。そういう思いを込めて私たちはこのシューズを作りました。」

(子供に跡継がせたいっていう思いをシューズの買い手に語っても仕方ないから、このくだりは不要!それよりシューズの機能について語りましょう!)


「このシューズの構造についてはもちろん自信を持っております。」

(もともとランニングシューズの素人なのに自信ある、なんて言われても説得力ないし。しかも、自信を持っているなどという抽象的な言葉じゃなくて、もっと具体的、客観的にシューズの利点を語って!)


「それ以上にあえて言わせていただくと、これは日本人が履くべきシューズです。ぜひこのシューズをこの国の未来を担う多くの子供達に履いていただきたいと、今日はお願いにやって参りました。ありがとうございます。」

(息子が面接落ちてるシーンの間に、きちんとミッドフット走行が怪我を防ぐとか、日本人にはもともとミッドフット走行が適しているとか、そういうくだりがあったということでしょうか?じゃないと、日本人は足袋を履くべきという安易な結論にしか聞こえません!!)

 

そして、付き添いの丁稚、感激して大拍手、それにつられてやっと会場拍手…。

  ++++++++++ドラマのシーン終了++++++++++


 宮沢社長の間の取り方、滑舌の良さ、声の響き、笑顔、どれをとっても話し方は素晴らしく上手いのに、内容が残念で、実に惜しかった。ドラマのストーリー上は社長がうまいプレゼンをした、という流れにされていましたが、
見ているこちらはなんだかモヤモヤ!

そもそも商品の売り込みに来ているのであれば、

プレゼン構成の     「イントロ(つかみ)ーボディ(本論)ーエンディング(結論)」

のうち、この「イントロ=つかみ」で当該商品に人々の興味を惹きつけることが何より大切なはず。

にも拘わらず、とつとつと語り手の心情を伝える、プレゼン手法でいうと「ストーリーテリング」といわれる手法を使ってしまいましたね。うーむ、これだと聴衆に商品の魅力を伝えるのは、なかなか難しいかもしれません。

社長にプレゼンについてアドバイスをするとしたら、まずイントロで、

「先日の豊橋マラソンを間近で見ていて、ふと、あるシューズの開発をひらめきました!」
と言ってみて、なんで?と思わせてから、「足袋シューズの開発です!」と出してみるとか。


「優勝したケニアの選手とそのほかの日本人選手、走り方の一番大きな違いは何だと思いますか?」
という質問から入ってみるとか。

そこから
・ミッドフット走行の利点を並べ、
・ミッドフット走行するためには足袋シューズが適しているという話とその根拠を展開、
・結論として足袋シューズを採用すべきだ!
と「強い提案」(=メインメッセージ)を出していただきたかったです。

更に、今までの厚底シューズのほうがいいのではないか、という反論とそれに対する反駁までを入れらればなお良かった!
今回のプレゼンの一番の敗因は「買った人にどんなメリットがあるのか」、という商品の魅力を伝えようという視点に欠けていた点でしょう。

せっかく商品がいいのにコンペで負けて残念!

こはぜ屋の皆さん、大事なプレゼンの前にはアルバ・エデュにご相談くださいね(笑)!!!

(Y)

『千住家の教育白書』を読んで

  • 2017.10.13

小学1年生の娘は、5歳からヴァイオリンを習っています。発表会は好きだけれど毎日の練習は好きではない様子。。。

音楽を楽しんでくれればいいな、と思いつつ、先生が毎日練習とおっしゃるのでやらせなければと、ケンカと試行錯誤の日々。

他のお宅は・・・と思っていたところ、この本を目にし、世界の千住真理子さんはどうだったんだろうと、手に取りました。

 

強烈でした。

道を究めるということは、とてつもないエネルギーが必要なんだ。

真理子さんがお母様と二人三脚で、前へ前へ進んでいく。でも、話はそれだけではない。

この家族には、明さん、博さんという二人のお兄さんと、学者のお父様がいる。このみんなのチームワークがすごい。

曾祖母を看取り、億円単位の名器を手に入れ、家族のピンチの時には世界の各地から集まってくる。共に戦い抜いた仲間、という印象を受けました。

「近い道など探すな。遠い道を苦労して行けよ」というお父様の言葉。子どもを信じているからこそ出てくる言葉。

仲が良いが、それはふんわりした関係ではなく、ぎゅっと濃密なチーム。こういう面を我が家も持ちたいと思いました。

 

私の育児の参考書に、この一冊も加えました。

 (Mihoko)

太陽は、なにいろ?

  • 2017.09.30

 

太陽は、なにいろ?

 

ほとんどの方は、「あか」とこたえるでしょう。

幼い頃から、ぬり絵に描かれた太陽や、お空の絵に描こうと思った太陽に、

さぁ、色をつけよう!と思った時、誰もがきっと「あか」を選んだはず。

そう、決して間違いではないのです。

だって、おひさまのいろは「あか」だから。そう教わってきたから。

でも、空を見上げてみてください。おひさま=太陽のいろは…本当にあか…でしょうか?

 

黄と白が混ざったような、色?

青みがかった白にもみえる?

 

そう、見えかたはいろいろ。

あか、と決まっているわけではなくて。

 

これは、あくまで一つの例。

 

「これは、〇〇だ。」「△△に決まっている。」

思い込みや固定観念に縛られていると、

見逃してしまうかも…、子どもたちの柔軟な発想力を。

豊かな表現力を。

 

大人になるにつれ、多くの既成概念に巻かれても、

自分を見失わずに、世の中と向き合えるように。

 

そんな思いを常に抱きながら、授業やワークショップで子どもたちと接しています。

 

 

ちなみに、欧米の子どもたちの描く太陽は黄色が多いよう。

きっと、“おひさまのいろは「きいろ」よ”

と、教わってきたのでしょうね。。。

 

 (Maki)

 

演劇に学ぶプレゼンテーション vol2

  • 2017.07.28

先日、劇団Alive a liveによる演劇ごはん『食レポの王様』、というレストラン内で演じられる異色の演劇を拝見しました。観客がお芝居の途中で「投票」という形で参加して劇のストーリー展開を決定したりするんです。そのためにいくつかのシナリオがあって、俳優さんたちは半年かけてそれぞれのシナリオごとにお稽古していらっしゃるとのことで。

いやはや頭が下がります。

そして、これが本当に、面白かった。

 

我々も食レポ王たちの講釈のあとに同じメニューをいただくんですが、解説を聞いているだけで頭の中は妄想だらけ。表現が情感あふれるものなだけに、もうお皿が来る前から食べたくて食べたくて待ちきれない!という高揚感に包まれ、ようやくお料理がサーブされ口にすると、「うーん、なるほど」と頭の中に蓄積されたイメージと実際の味が出会うみたいな不思議な体験でした。

 

私たちがプレゼンの授業や研修をする中でも、「聞き  手に伝わる表現を」、「相手に届く声の出し方を」、とコンテンツの作り方から発声練習まで行うのですが、まさにそれらの究極みたいな世界だなと感じました。

 

演目の後で女優さんとお話しをする機会があり、発声は日々鍛えているというお話、そして、声の出し方の技術的なところも大事だけれど、加えて、聴衆に「声を飛ばす」という心意気、マインドが肝心なんだ、とおっしゃってて、御意!と思ったのでした。

 

演劇とプレゼンについては、松岡が書いたばかり(こちらご参照)ですが、また欧米でのdramaの授業については改めて書いてみたいと思います。
Alive a liveさんの紹介動画はいろいろありますがこちら  そのうち予約取れなくなっちゃいそうだから、早めにまた行きたいです。

engeki gohan2engeki gohan

 20170717_演劇ごはん

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