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子どもにロジカルシンキングを教えるには

  • 2018.04.20

NHK高校講座で「ロンリのちから」という10分番組を見つけました。何年も前からあるようなのですが、今まで気づかなかったのが悔やまれるぐらい良く出来た番組です。そもそもNHKっぽくないオシャレな映像で(外部のカッコいい制作会社に作ってもらっているとしか思えない)ドラマ仕立てで楽しみながらロジカルシンキングの基礎を学ぶことが出来ます。

 
小5の娘には難しすぎるかなと思ったのですが、論争とか言い負かすとかが好きな性分なので、試しに観せてみると、1話を観るや、次も次もと言ってあっという間に全20話を観てしまいました。
 
舞台は高校の映像部、内容は、大きくわけるとこんなかんじ。
1)三段論法
A=B、C=Aという前提条件があれば、結論はB=Cが当てはまるかどうか。前提が間違っていないか、論理が飛躍していないか検証する必要があることをドラマ仕立てでさまざまなケースを観て、間違った推論に騙されないようにしなければいけないことを説明
2)逆さまのロンリ
逆は必ずしも真ならず、という例を観て、逆を言うケースではいろんな可能性を考えなければいけない、ということを学ぶ
3)接続表現の使い方
接続詞一つで伝わり方が変わるので、意図して自覚的に接続詞を使う必要があることを学ぶ
4)水掛け論を脱するには?
主張の根拠、理由を説明し、お互いにそれを検討する。その際に、三段論法、逆さまのロンリを使うことを学ぶ
5)暗黙の了解
暗黙の了解が隠れている場合があるので、それを探り出し、暗黙の了解が正しいかどうか検証する必要性について学ぶ
6)仮説形成
いくつも仮説を立ててあらゆる可能性を考えて検証することについて学ぶ
7)否定のロンリ
ある事柄の否定はどの範囲を表すのか正しく捉える方法を学ぶ
8)類比論法
共通するところ、異なるところを的確に捉えて類比が成り立っているか見極める方法を学ぶ
9)合意形成の仕方
異なる意見が対立する場合、意見の対立を勝ち負けと捉えず、感情的にならず、双方の意見を客観的に捉えて、異なる意見の中から受け入れられる部分を探す方法を学ぶ
 
と、書き出すと小難しそうなのですが、それが学園ドラマ仕立てなので、そういう揉め事とか勘違いってあるある〜とかいいながらつい観てしまい、すんなり理解することができます。
また、この番組を観ると、溝口先生役、緒川たまきさんの「そう、これもロンリのち・か・ら」というセリフが無性に言いたくなります。

最近は、娘が学校での出来事を話してきても、「◯◯はダメっていうのは学校のルールですって、先生が怒ってたけど、そもそも暗黙の了解が成り立っていない!」とか「AさんがBさんを嫌いだからってAさんと仲がいいCさんもBさんを嫌いっていうのは論理が飛躍してる」なんて話になり、最後に「そう、これもロンリのち・か・ら」と言ってポーズを決めて遊んでいます。ロジシンが少し分かりかけたかなと喜ぶ反面、「あーしなさい、こーしなさい」と私が言っても、「どうしてよ!それは前提が間違ってる」とか言い返されて、今まで以上に言うことを聞かなくなるのが玉に瑕ですが。

番組を監修した野矢茂樹さんの「ロンリのちから」という本も出版されていて、内容は同じなのですが、やはり映像で見るのがおすすめ、本は復習用に良さそうです。
 

アルバ・エデュでは、「話すちから」のもっとも大事な要素である「考えるちから」の根幹はこのロジシンだ、と小学生にはかみ砕き、また中高生・大学生にはより重きを置いて伝えています。子どもたち・若者たちの理解がどのようにしたら進むのか、参考にさせていただきたい番組です。さらにさらに、この番組は大人にも良さそうです。

ちなみに、私はNHKの回し者でもなんでもありません。テレビを持っていなくても高校講座のHPで全話いつでも観られますよ。
                                                                                                                                                                                                                (Yukiko)