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保育士の給料は高くならない?

ホリエモンが保育士の給与は、「uber的にシェアリングエコノミーに組み込まれるので高くならない」という発言をしていました。uber(ウーバー)とは、ご存じの方も多いかと思いますが、スマホアプリを使って、呼び出しから料金の支払いまですべて完結できる米国発のタクシー配車サービスを指しています。確かにワンコインで子どもを預かるサービスが発足したり、安価にベビーシッターを派遣してもらえるサービスが立ち上がったりしており、CtoCで成立する分野も大いにあると思います。

 

ただ、やはり保育士さんの笑顔を見ていると、プロフェッショナルだなぁと思う部分が多いのですよね。

先日から悶々とこの問題について考えていて、たまたま都内の公立認可園で20年間、保育士をしている友人と話すことができました

 

聞けたお話を要約するとこんな感じです。

10年前くらいから保育の世界は大きく変わり始めた。大きな変更点としては下記の4点。

  • 否定語、禁止語を使わない、指示命令のない保育に変わりつつある。昔の小学校でも、給食も食べられない子は掃除の時間になって一人机に向かって食べているなんていう光景は当たり前だった。今では、それは人権侵害。保育園では「一口でも食べてごらん」という無理強いもしないような方針になっている。
  • おもちゃは、一通りの遊び方しかできない物は減らし、素材となる物を与え、乳幼児が自分で考えて遊びを展開できるように大人が仕掛ける。園庭遊具についても同様。理科実験の基礎となるような、科学遊びも適宜入れていく。
  • 危険な行為もすべて頭ごなしに止めることをせず、自分で判断する余地を残す。
  • 通常は一日の保育が終われば、すべてのおもちゃを片付けるのが基本だったが、「継続する遊び」のコーナーを作り、カプラなど数人が数日かけて組み立てていくような遊びも奨励される。

 

育児にもそのまま応用できる内容に思わず何度も深く頷いてしまいました。

研修もあり、そして実証研究もして、その研究発表の場で個々のプラクティスをシェアしながら、それをまた保育に応用していく先生方。子どもを預かっていただいている先生方の笑顔を想像すると、あの大人数を笑顔でまとめるってものすごいプロだよなぁと私は思ってしまうのでした。

 

冒頭のホリエモン発言のように、保育には十分シェアリングの対象になる部分はあるとは思うものの(そしてそのくらいの競争があるといろいろなサービスが出て機動性が増す部分も多いとは思うものの)、箱を持って、安定して次世代の子どもたちのちからを育む場としては、保育園はやはり欠かせない社会インフラであると思います。保育士さんは、そのインフラを構成する一要素として、そして一家庭ではできないダイナミックな育児ができるプロフェッショナルな人材として、これからも活躍してほしいです。幼稚園と保育園のスタッフの待遇格差、保育園も認可園とそれ以外の違いの問題など、今後も自分ができる限り知恵を絞っていきたい分野です。

 

保育の五原則とは「健康、言語、表現、環境、人間関係」だそう。

アルバ・エデュの活動とも大いに重なる分野で、引き続き保育の段階からの人間形成について深く学びたいと考えて、おすすめの本を数冊借りてみました。まだまだ深められる余地が多いにあることを改めて知りました。長くなるので、また改めてご紹介してまいりたいと思います。

 

アルバ・エデュでもどんどん研究の幅を広げながら、子どもたち、若者たちの成長に向き合っていきたいと考えています。

 

 

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