スペシャル対談①2019.3.18
「文林中学校に根付いたもの」
本郷先生
竹内さん、文林はいま「プレゼンの文林」と言われています。
プレゼンテーションが文林の伝統になるとも期待を持っていただいています。
それをいろいろな方から耳にする度に、教員一同、内心笑顔になっています。
竹内
今回卒業したこの学年は、授業を通じて一人ひとりの成長に寄り添わせていただき、その中で、プレゼンが上達するとともに自信もつけてくれていたように感じました。
文林中では、子どもたち同士の仲間意識が強いことも素晴らしいことですね。
人前でのプレゼンって、勇気のいることですから、自分のプレゼンを受け止めてくれる仲間がいることで、安心して頑張れたのだと思います。
自分の伝えたいことを、しっかりと伝えることができるから、またそこで、仲間意識が深まっていく。そんな相乗効果がありますね。
本郷先生
文林は全校54名ですから、そのアットホーム感を大切にしながら子どもたちを育てています。
私のところには、毎日、全校の生徒が話しに来ます。
彼らと接していると、アルバ・エデュのプレゼンテーション授業で培った「話すちから」が、日々の学習や生活、校外学習などさまざまな場面で生かされていることを感じます。
アルバ・エデュの皆様との取り組みを始めたのは 2017年9月ですが、たったの一年半でとても大きなうねりとなって、学校や生徒が変わっていきました。今回、卒業したあの子たちを見ると、改めて大きな力になったと感じています。
竹内
これ以上ないお褒めの言葉に恐縮いたします。
私たちとしては、私どもの授業がこのような形で子どもたちの成長に結びついたのは、本郷校長のお力ゆえだと思っています。 本郷校長は、アルバ・エデュの授業を色々なところで取り入れてくださいました。
私たちは、「話すちから」を身につけることは、必ず子どもたちを輝かせると信じていましたが、文林中での取り組みで子どもたちの実証データを確かな実績として残してくださったことに、どんなに感謝をしても足りません。
この文林中のデータは、私たちの活動に金バッチを付けていただいたようなものです。
本郷先生
プレゼンテーション授業を通じて、生徒たちが人前で発表をすることに抵抗なく取り組めるようになり、自信を持てたことが何よりも嬉しいことです。
また、進路決定にあたってもここで培ったプレゼンの影響力は大きく、プレゼンテーション力をさらに強化してくれる高校を選んだ生徒が複数います。
また、実際の入試の面接でも、3年間頑張ってきたこととして、プレゼンテーションを挙げる生徒が多くいました。
竹内
今日の卒業式では、わたくしは、もう涙が止まりませんでした。どの方の祝辞の中にも、「プレゼンの文林」「 プレゼンの文林」という言葉が入っていて、誇らしいやら何やらで。
最後の卒業生代表のスピーチでは、プレゼンの思い出について、もっとも時間を割いてくださり、感極まって声を詰まらせていた卒業生の様子に、私も目に涙が溢れました。
保護者の方までが私のもとへご挨拶にいらしてくださり、「以前は物怖じして、人前でしゃべると緊張して言葉がなかなか出なかったんです。竹内さんにプレゼンを教えていただいて自信がついたと娘から聞いていましたので、どうしても直接お礼を申し上げたかったです」と、涙ながらにコメントしてくださり、私の涙腺も崩壊でした。
卒業式へのお招きをありがとうございました。
今回の対談:本郷光一先生
2019 年 3 月まで文京区立文林中学校校長。現在、文京区立音羽中学校校長。
文林中学校では、家庭・地域との連携、協力により、子どもたちをどう生かし育てる学校にするかをさまざまな試みで実践されました。
毎日、全校生徒一人ひとりと会話することを心がけ、子どもの心に寄り添う校長先生。
アルバ・エデュが出前授業に伺う時も先生の柔和な笑顔に包み込まれていました。