alba edu

応援する お問い合わせ

瑞江第二中学校での6年目の出前授業 ― 特別支援学級の生徒たちが見せた“伝える力”の成長2025.12.16

ピックアップ モデル授業

12月5日、アルバ・エデュは、江戸川区立瑞江第二中学校特別支援学級のプレゼン発表会に伺いました。瑞江第二中学校での出前授業は、今年で6年目。毎年、生徒のみなさんの成長や心理的安全性のある温かい学級の雰囲気に、私たちも大きな学びをいただいています。

滝澤校長先生 先月のオンラインセミナーでお世話になりました

 

今回のプレゼンテーマは、「防災×共助」。
これまでは個人発表でしたが、今年はグループ発表でした。防災館での体験学習で学んだことをもとに、さらに調査し、何を「イイタイコト」にするかを話し合い、被災したときの自分を想像しながら、共助の在り方について真剣に考えていました。

あるグループでは、実際に消火器を見せ使い方をみんなに教えたり、あるグループでは、防災啓発ポスターを作って見せたり、どのグループも自分の得意を活かして、アイデアいっぱいのプレゼンに仕上げていました。

そして、質問タイムも見事でした。当事者意識をもって真剣に聴いているので、ズバリと的を得た質問をします。話し手と聞き手が、対話をするよい時間となっていました。

生徒のみなさんの成長には目覚ましいものがあります。ある生徒さんは1年生の頃、
“人前で話すことができず、横に付き添った先生が代わりに話す”
という状態でした。

しかし瑞江第二中はどの教科でもプレゼンが必須ですので、周りの友達の頑張りに刺激され先生に励まされながらプレゼン経験を積み重ねるうちに、1年で驚くほど堂々と人前で話せるようになりました。視線を前に、声ははっきりと、そして嬉しそうに顔を輝かせながら話す姿は、とても印象に残りました。

さらにお話を伺うと、なんと現在は学級委員を務めているとのこと。
「人前で話すなんて無理」と感じていた子が、仲間を支える立場にまで成長していました。

この1年間の変化は、生徒さん自身の努力はもちろん、日々寄り添い続けた先生方の支援、そしてクラス全体の温かさが積み重なった結果です。「話す力」は、子どもたちの自己肯定感やコミュニケーションの土台を育て、その先の挑戦を後押しする力であることを、改めて強く実感しました。

瑞江第二中学校での6年間の取り組みは、アルバ・エデュにとっても大切な実践の場であり、子どもたちの変化から学び続ける貴重な時間です。これからも、一人一人の「話してみたい」「伝えたい」という気持ちを支えながら、子どもたちの未来につながる“話す力”を育んでまいります。

次回は12月17日、瑞江第二中学校3年生のプレゼン発表会です。

box