アルバ・エデュの理念
自分の意見を言葉にして伝えたことが
誰かの心を動かし
身の回りを少しでも変えることができたら
その自己効力感は一生ものとなります。
子どもたちが「話す力」を携え
自分の未来を切り拓けるよう
公教育にプログラムを導入してまいりました。
「世の中は変えられる、
そのためにプレゼンがある」
課題意識
1今必要な話す力
- 社会において最も求められる
コニュニケーション能力 - 子どもたちが教育を受け学校を卒業した後、社会人として今最も求められている力は「コミュニケーション能力」であると言われています。(「新卒採用に関するアンケート調査結果」(日本経済団体連合会、2018)参照)
- 人前で話すことの苦手意識
- しかしながら、日本人の多くがこの「コミュニケーション能力」である「人前で話すこと」に対して強い苦手意識を抱いています。(「コミュニケーション総合調査」(JTBコミュニケーションデザイン、2017)参照)
- プレゼンに対する5段階自己評価
全国学力・学習状況調査の推移
(全国平均を0としたときの本校の回答率との差) - 世の中を受動的な姿勢で生きるのではなく、能動的な姿勢で変化をもたらしていける人が、これからの社会で活躍できる人材です。子どもたちには、内面からこみ上げる情熱、そして相手の心に届けたいという思いの力を信じて、自分たちの未来を力強く切り拓いていってほしい。「話す力」は、そんな子どもたちにとって生きていく上での大きな武器となります。「話す力」を学ぶことこそ、今まさに必要な教育と言えるのです。
「プレゼン授業」を実施した東京都文京区立文林中学校では、卒業式で卒業生全員が「在校中に記憶に残ったこと」に私どものプレゼン授業を挙げてくれました。その学年は学力も10%伸びたとの記録もあります。
2話せない子を話せる子に
- 話すことを楽しんで欲しい
- 子どもが自ら意欲的にはなせるようになるために最も重要なことは、心理的安全性の担保された環境です。子どもたちには、「失敗しても良い」「どんな発表も認めてもらえる」という思いをもち、話すことを楽しんで欲しいと願っています。
学校は失敗が許される場だからこそ、そこで場数を積み、発表が苦手な子はみんなで支え、励ますような経験が得られるようにしたい。そうした思いを込めてプログラムを作っています。
- 広げて・深めて・選ぶ
- プレゼンは、自分の思いを情熱を持って伝える場であり、新しいアイデアを通じて相手の意識変容を促す場です。考えを深め、相手の印象に残る、魂の宿った表現の手法を磨くこと。これが、これからの時代を生きる子どもたちの人生の鍵を握ると言っても過言ではないと思います。
- 考える力
- プレゼンの中身に直結する、最も大事な「イイタイコト」を磨いていく力です。
「広げて・深めて・選ぶ」プロセスがカギとなります。
「広げる」…情報を集める、調べる作業
「深める」…調べたことに対して問いをもち、より考えや思いを深めていくこと
「選ぶ」…本当に「イイタイコト」は何かを選ぶこと
- 伝える力
- 「伝える力」は、「イイタイコト」を聞き手に届ける力。
人に伝わる声の出し方を根幹に、周囲を見渡す目力、生き生きと主張を伝えるジェスチャーなどについてアドバイスを行っています。アルバ・エデュ式発声練習を通して声に大小や抑揚のある話し方を目指します。
- 見せる力
- 「見せる力」は、プレゼンにおけるビジュアル資料を効果的につくる力。
必要なのは、情報をいかに短くキャッチーに見せるかという表現力です。コンテンツを倍速で見る若者が増加する今日、「入り口」で聞き手に関心を持ってもらえる、その俎上に載ることも大事なのです。
- 学習指導要領との関連性
- プレゼンプログラムは、現在施行されている学習指導要領で求められている3つの力を育てる効果が期待できます。身の回りのことから課題を見つけ自分なりの考えを持ち、他者の意見を聞いて自身の視野を広げることで「学びに向かう力、人間性」を、学んだことをプレゼンにまとめる活動を通して「知識及び技能」の定着を、自分の考えを言語化して分かりやすく伝えることができるようになるために「思考力、判断力、表現力」を育てます。
(図は文部科学省のウェブサイトより)
活動内容
教員研修
モデル授業
効果測定
概 要
定性的・定量的な効果測定(大学教授監修)
・児童・生徒:ワークシート記述&アンケート調査
・教員:アンケート調査
ポイント
・プログラムを受けた子どもたちの変化を可視化
・教育委員会および学校に結果をレポート
有識者・専門家
・定性測定:福岡教育大学 山元教授(写真左)
・定量測定:山梨大学 小野田准教授(写真右)
プログラムの効果
プレゼンプログラムの効果
1プレゼンに対する意識の向上
- プレゼンテーションに対する意識の変化
- アルバ・エデュの講義を行った後、受講者の状況をみると、授業の回数を重ねるごとに、プレゼンテーションの重要性に対する意識が高まっている。
2自己効力感の高まり
- 自己効力感の変化
- 授業の結果、「自分ががんばっても、社会を変えることはできないと思う」とする比率が8 ポイント減少。
3学級内の心理的安全性の向上
- クラスに対する心理的安全性の変化
- クラスへの愛着の数字がほぼ不変なのに比して、「個人的な問題を安心して話せる」 「自分たちの気持ちを気軽に言い合える」といった話す項目の割合が増加し、発表を通じてクラスにおける心理的安全性が高まっていることがうかがえる。
4探究
探究学習は「課題設定→情報収集→整理・分析→表現・まとめ」というプロセスを踏むことが一般的ですが、我々は「課題設定」ではなく「情報収集」から始める、という提案をしています。探究学習においては視点の時空を広げるために、まずは本で調べたりネットサーフィンなどをしてデータを集め、事実や課題を確認してから問いを立てていく、という手順を踏むことで、子どもたちの思考をより深めていくことができます。
アルバ・エデュが目指すもの
導入済自治体から全国へ
すべての子どもが「自分の好き」を見つけることができ、
日本中に「自信を持って話せる」子どもがあふれる未来
令和4年度効果測定を実施中の9自治体(令和5年度に1自治体追加予定)から全国へ広げて参ります
教育委員会・自治体との連携
「社会に開かれた教育」と「市民参画の機会提供」
を目指して、教育委員会・自治体との連携を強化しています。
例)文京区では学生等227名が受講、内33人を講師等に認定