
私はアルバ・エデュの活動の傍ら、 海外の投資家に金融サービスを提供したり、 逆に日系企業の対外窓口の方々をサポートをする会社を経営してい ます。
不思議に感じるのは、日本の会社と違って、欧米の会社は、 大企業でも、リファーラル(誰かの口頭による推薦)と、 30分程度の電話での「こんな仕事頼みたいんだけどできる? OK、ではメール送るね」という程度の電話会議で、 こちらの会社について、 何の細かな背景チェックもせずに急にお仕事を頼まれたりすること です。
日系の企業の場合は、どこか新しいところに仕事を頼む場合には、 まずウェブサイトやデータベースでその会社の実績や役員の略歴な どを入念に調べ、「問題なし」 と分かってようやく社内で稟議書がまわり、 何人かの決裁ハンコを経てようやく契約が成立するというのが平均 的なパターンなようです。
当然、取引開始までの時間も大きく異なります。 私はこの取引のスタイルやスピードの差は徐々に縮まっていくと考 えています。
最近、今の子どもたちの65%は大学卒業後、 今は存在していない職業に就く、 というレポートが発表されました(Cathy Davidson, NY市立大)。その結果、組織に雇われない生き方も増える、 と言われています。そんな世界では、 個人個人がスピード感を持って、 自分の魅力や実力をアピールしていかなければなりません。 これまでの日本のやり方であれば、企業の沿革、規模、 学歴や職歴、資格などと言ったもので信用され、 仕事が舞い込むこともあったでしょう。しかし、 これからの時代は自力で仕事を獲得する力がますます必要になって くると思われます。
日本は人口も減り、 情報や物の流通の活発化で海外との垣根も下がる中、 日本のマーケットだけではビジネスが完結しない時代になってきま す。また、資金力や事業承継の問題から、 あるいは高い技能を狙う海外の投資家によって、 資本や経営がますます国際化することでしょう。
そんな中、
日本人の次世代に発言力を。
私たちの活動は、 子どもたちが将来笑顔で働くための処方箋だと考えています。
(Aska)